不動産鑑定士とは
日本の文系資格の中でもその難易度が特に高いのが不動産鑑定士です。具体的には、司法試験や公認会計士試験と並ぶ難易度と言えます。そのため、その取得は容易ではなく独学では難しいでしょう。なぜなら、取得するために受けなければならない試験は2段階であり、最初に行われる短答式試験ですら30%の合格率にとどまります。さらに短答式試験に合格しても論文式試験を受けなければならず、その合格率はわずか10%程度しかありません。
そのため、短答式試験に合格しても論文式試験で足止めを食らう虞があります。そのため、本気で不動産鑑定士の資格を取得したい人は、専門学校に通うのが望ましいでしょう。なぜなら、試験の合格率の低さもその要因ですが、論文式試験の場合、民法や経済学、会計学といった非常に幅広い分野が出題されます。そのため、たとえ大学を卒業した人であっても、全ての分野に精通していることはなく、不動産鑑定士試験独特の鑑定理論の試験の場合、試験を受けるまでの問題演習量が十分に必要になるような内容です。そのため、独学では、入手できる問題が少なく、また合格に結びつくような解法を学ぶことができないため、なかなか試験に合格ができません。よって、効率的に学ぶために資格の専門学校に通うのが良いでしょう。
不動産鑑定士のキホン
資格の勉強をしたことがある方なら分かると思いますが、3大士業の一角を占める不動産鑑定士の難しさや半端ではありません。当然他は、弁護士、公認会計士です。法の最高峰、会計・税金の最高峰に不動産業の最高峰になります。勉強時間は択一試験だけで300から500時間。記述式にも時間を必要とし合格レベルには18ヶ月の期間に加え1000時間は優に超える学習時間が標準とされています。繰り返しになりますが、不動産業界の最難間試験です。
不動産鑑定士のニーズについて
不動産鑑定士という資格は、現在需要が高まっているものです。不動産関連の仕事や、不動産の売買をする投資家が増えてくる中で、注目されている技能です。また、マンションの手抜き工事などの問題への対応にも有用な技能です。
不動産鑑定士のまめ知識
不動産鑑定士と聞いても、ピンとこないかも知れません。主な仕事内容は、鑑定評価業務ですが、一般的な評価業務とは違います。不動産を有効利用できる価値を確認し、お金に換算するといくらになるのか、と金額を出すのです。その他、不動産の信託など、コンサルティングも行います。難易度の高い資格ですが、取得できれば独立も可能です。